「今の環境が苦しい。」
そう感じたとき、私はいつも自分を責めていました。
「もっと頑張らなければ。」
「もっと慣れなければ。」
「みんなは普通にできている。」
環境を疑うより先に、自分を変えようとしていたのです。
きっと、同じように考えたことがある人もいるのではないでしょうか。
でも、ブログを書きながら自分の過去を振り返る中で、一つのことに気づきました。
苦しさは、自分の弱さだけでは説明できないことがある。
環境との相性が関係していることもあるのではないか。
この記事では、私自身の経験をもとに、「自分に合う環境」とは何かを一緒に考えてみたいと思います。
環境が合わないことは、自分が弱いことなのか
私は長い間、「環境が合わない」と感じることを、自分の弱さだと思っていました。
周りは普通に過ごしているのに、自分だけが苦しい。
そう思うたびに、「もっと頑張れば変われる」と考えていました。
でも今は、少し違います。
同じ環境でも安心して過ごせる人もいれば、強い負担を感じる人もいます。
その違いは、能力だけでは説明できません。
人には、それぞれ安心しやすい環境と、心をすり減らしやすい環境がある。
私はそれを「環境との相性」と考えるようになりました。
もちろん、「合わないならすぐ離れればいい」と言いたいわけではありません。
ただ、「自分が弱いからだ」と決めつける前に、「この環境は本当に自分に合っているのだろうか」と問い直してみることには、大きな意味があると思っています。
私は以前、「自己肯定感が低い自分を変えれば、生きやすくなれる」と考えていました。けれど、今は自己肯定感の高さよりも、自分に合う環境を理解することのほうが大切なのではないかと思っています。
私は、いつも「自分を変えれば解決する」と思っていた
ブログを書き始めてから、一つ気づいたことがあります。
会社員だった頃も、学生時代も、うつ病になった後も。
出来事は違うのに、私の考え方だけは変わっていませんでした。
苦しくなるたびに、環境を見る前に、自分を変えようとしていたのです。
会社員だった頃、転勤先で他部署の人へ仕事を説明する機会がありました。
説明そのものよりも、
「無能だと思われるかもしれない。」
「怒られるかもしれない。」
そんな不安で頭がいっぱいでした。
当時の私は、「もっと堂々と話せる人にならなければ」と考えていました。
今振り返ると、本当に苦しかったのは、人と話すことではありません。
評価される場面でした。
私がなぜ人からの評価を強く恐れ、人の目を気にするようになったのかについては、過去の経験を三つの原因に分けて振り返っています。
関連記事:人の目が気になって疲れる理由|私が気づいた3つの原因
学生時代も同じです。
友達を作りたくて、本当は好きではないスマホゲームを毎日のように続けていました。
苦しかったのはゲームではなく、自分を合わせ続けることでした。
それでも私は、「もっと周りに合わせられる人になればいい」と考えていました。
うつ病になった後も、この考え方は変わりませんでした。
社会に戻れるようになれば大丈夫。
人と関われるようになれば回復だ。
そう信じていました。
でも、それは「元の自分」に戻ろうとしていたのではありません。
苦手を感じない別の自分になろうとしていたのです。
だから、環境を変えても苦しさは繰り返されました。
この共通点に気づいたのは、会社を辞めた直後ではありません。
ブログを書き、自分の思考を言葉にするようになってからでした。
出来事だけを振り返っていた頃には見えなかったものが、少しずつ見えるようになったのです。
環境を変える前に、まず環境を理解する
ここまで読んで、
「合わない環境なら離れればいいの?」
そう思った人もいるかもしれません。
でも、私はそう考えていません。
以前の私は、
「頑張って続けるか。」
「思い切って離れるか。」
この二択しかありませんでした。
今は、その前にもう一つ必要なことがあると思っています。
それは、自分がどんな環境で苦しくなるのかを理解することです。
会社員だった頃、本当に苦しかったのは「あまり話したことがない人から評価される場面」でした。
学生時代は、「友達を作ること」ではなく、「好きではないことに自分を合わせ続けること」が苦しかったのです。
同じ「つらい」という感情でも、その理由は少しずつ違っていました。
その違いに気づかなければ、環境を変えても同じ苦しさを繰り返してしまうかもしれません。
私自身がそうでした。
だから今は、「自分に合う環境を探すこと」よりも先に、「自分はどんな環境で苦しくなるのか」を理解することが大切だと考えています。
自分の苦しさを理解しても、現実がすぐに変わるわけではありません。それでも、「自分だけが悪いわけではなかったのかもしれない」と思えることで、少し安心できることがあります。私が「理解の先に希望が生まれる」と考えるようになった理由は、こちらの記事に書いています。
関連記事:希望が持てないあなたへ|希望は理解の先に生まれると私が思う理由
自分が苦しくなる環境を、少しずつ言葉にしてみる
もし今、あなたが今の環境で苦しさを感じているなら、急いで答えを出さなくても大丈夫です。
辞めるか。
続けるか。
その前に、一度だけ自分へ問いかけてみてください。
「私は、どんな場面で苦しくなるのだろう。」
私自身、この問いに向き合うまで、自分の苦しさを正しく理解できていませんでした。
人付き合いが苦手だから。
仕事に向いていないから。
そう思っていました。
でも実際には、
評価への不安。
好きではないことを続ける苦しさ。
苦手な場所へ無理に自分を合わせようとしていたこと。
そうしたものが重なっていました。
だから私は、「環境が合わない」と感じたときは、小さな記録を残すことをおすすめしています。
- どんな場面で苦しかったのか。
- そのとき何を考えていたのか。
- 一番つらかったことは何か。
- 少し安心できた場面はあったか。
最初から整理できなくても大丈夫です。
少しずつ言葉にしていくうちに、自分が苦しくなりやすい環境の共通点が見えてきます。
あなたに合う環境は、誰かが教えてくれるものではありません。
自分の苦しさを一つずつ理解していく中で、あなた自身の答えとして少しずつ見えてくるものだと、私は信じています。
その答えは、誰かと同じである必要はありません。
あなた自身が、「ここなら少し呼吸がしやすい」と思える場所を見つけられること。
それが、生きづらさを少しずつ減らしていく最初の一歩になるのではないかと、私は考えています。
あなたは、どんな場面で苦しくなることが多いでしょうか。
すぐに答えが出なくても大丈夫です。まずは、最近苦しかった場面を一つだけ思い出し、そのとき何を感じていたのかを書き残してみてください。
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